新学期・教育

新学期が始まった。大学院で2コマ担当することになるのだが、一つは昨年受け持ったものと同内容であり、もう一つも修論執筆に忙しい2年生に対して補足的な授業を提供するという位置付けなので、授業準備の負担は軽い。本当に良い職場だ。

むしろ今学期により重要なのは、修士論文の指導である。どの程度関与するべきか、どの程度学生の自主性に委ねるべきか、舵取りが難しい。自分が新任教員ということもあり、どうしても不安で手を掛けたくなるが、15人も指導しているためどうしても「手取り足取り」というのは不可能である。そのため、限られた回数の面談や限られた分量のドラフトを読んで、効果的な指導を行うための技量を身に付けなければならない。

ともあれ、出版可能性を感じる論文も複数あり、修論指導は最もやりがいのある作業の一つである。やはり自分は研究者なので、教育の中でも研究成果に近いもの、論文という形態で新しい知を生み出す可能性があるプロジェクトに張り合いを覚えてしまうのだ。

最近の変化として、中国がどんどん愛おしく、住み心地が良くなってきている。その文化が持つ偉大さや美しさだけではなく、卑小さや拙さに対してまで愛着を覚えてしまうので、本当の意味で好きになってきているのだと思う。

海外の大学から面接に呼ばれることで、中国を良い意味で距離をとって見ることが出来たのが大きなきっかけだったと今でも覚えている。

明日はブルージャイアントの新刊が二巻同時に刊行される。楽しみである。

300円の蘭州刀削麺。こんなのも海外で就職したらありつけなくなるなありつけなくなるな…