2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

黒田清輝の憂鬱

高階秀爾『日本近代美術史論』の、黒田清輝についての章の中で、黒田が9年の留学を終えて帰国する直前に書いた手紙が引用されている。 もう四五ねんもこつちにをつたならすこしハせけんにしられるようになるかもしれませんがざんねんです いまこれからといふ…

仕込み段階

やっと今学期の教育・事務が片付く見込みが立った。ここからは研究に割く時間を増やせそうだ。 目下最も忙しいのは修士論文の指導だが、受け持ち学生が短期間の間に一気に力をつけて研究成果を形にする勢いと成長速度に刺激を受けて、自分も修論くらいの分量…

面接終了!

ロンドンとマンチェスターでの面接が終わった。 まだ結果は出てないがとにかく出し切ったし楽しかった!!! プレゼンとインタビューを通じて自信が持てたのが、今いる場所での日常やこれまで積み上げてきた経験は英国圏のアカデミックジョブマーケットで通…

どこに住みたいか

ロンドンは無条件にワクワクした。叶うならここに住みたいと思うが、とにかく物価が高過ぎる。テニュア持ち大学教員になってロンドン補助が付いたところでロンドンで文化を享受するには全く足りないだろうし、文化を享受できないならロンドンに暮らす意味も…

渡航

重圧は感じるが、夢の舞台に立てること、そこに呼ばれる自分になれたことが、まずは誇らしい。結果を出せなくて良いので楽しんでこよう。 今後立ち続ける場所なので。

サバティカルとか海外出張とか

新年度の始まりということで、大学教員のサバティカル報告をたびたび見かける。 自分は少し前までそうした海外駐在やサバティカルがものすごく羨ましかったのだが、最近は少し考えが変わってきた。 充実した数年間の短期滞在を得るよりも、研究者として総本…