ふらふら

直前の記事で書いた、「上位互換問題」についてパートナーに愚痴ったら、「別に唯一無二である必要はなくない?大学からしたら、単純に同じようなことができる戦力を増強したいだけかもしれないし」と呆れられた。大変に気が楽になった。

来月は渡英。パートナーとの観光旅行を楽しんでくる予定。自分は今イギリスで過ごしたら何を感じるのだろうか。良し悪しではなく単なる事実として、留学や在外研究で身につけた学識、培った人脈、文化人類学的なway of livingという意味での文化や身につけた素養といったものは、帰国して三日もすれば枯れ始め、刻一刻と自分の心身から「引き剥がされていく」ものだと思っている。

だからこそ、留学や駐在で輝かしい時間を過ごした上で、戻る道が見えないというのは苦しいことである。

俺の場合は「心はロンドンに」という未練を取り払うことができてきた。英国の研究大学から声が掛かるようになり、かつて総本山であり憧れでもあった英国のアカデミアがone of them の選択肢の一つに落とし込まれたことが大きいと思っている。

 

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