King's College Londonから今の職場に移ってきて、論文や研究書は変わりなくアクセスできていたので、中国でも変わらぬ研究をできると思っていたのだが、やや見通しが甘かったらしい。
自分の英国に関する歴史研究に不可欠な、新聞・雑誌を網羅したデータベースが移籍に伴いアクセスできなくなってきたことに気付いた。
これでは20世紀の英国研究など怖くてできない。
結果的にこの問題は The University of Liverpoolのアカウント・データベースを用いることで解決したのだが、それでも思うところはあった。
やはり英国外で英国の人文研究を行うのは否応なくハンデキャップを背負うのだな、と。
資料・研究へのアクセスのみならず、現地の言説や風土を浴び続けることで深まる洞察もあろう(だから自分は長期留学を奨励する立場である)
自分が英国史研究を再開するのは、英国の大学に就職してからで良いかな。
逆に今は、東アジアの研究を突き進められるところまで突き進めようと割り切った。
学生RAを雇って、修論指導の成果を学術論文として高めるため共同研究を行い始めた。題材は全て中国に関するもの。勉強する。