4月が終わってしまう。
今月特に有益だった作業は、自分の専門分野(文化政策、クリエイティブ産業、アートマネジメント)に関連した、研究者・研究機関・教育プログラムのまとめを作り始めたことでしょうか。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1w4RLqIv_iaBbk6dRQWBgswXiJh8e1NCDB7AcMOHJN98/edit?usp=sharing
これによって、
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自分の将来の転職先候補としてどのような拠点が世界にあるのか(横の見取り図)
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同分野の研究者がどのような時間経過、キャリアパスを経てきたのか(縦の相場感)
分かってきたような感触がある。特に印象に残ったのは以下の二つ。
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ラッセルグループの講師に近年採用された人は、目先の業績は少なくとも、大型研究費のIPもしくは、単著・編著の刊行予定をほぼ必ず抱えている(出し切った人ではなく、現在進行形で成果が見込まれる人を採用している)。
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自分の研究分野に関連した大学院は、圧倒的に英国が充実している。イタリアの文化経済学、フランスのアーツマネジメント(ビジネススクール併設)など、大陸にニッチに強い分野もあり。
日本で出国準備をしている時間がなんだか惜しく、「世界と隔絶されている」感覚を覚えたので、研究者にメールを送り始めた。具体的には、
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面白そうな研究をしている人を、自分が主催するセミナー( https://cmcikings.wordpress.com/2023/02/15/asian-cultural-policy-seminar-series/ )および、担当授業(http://modules.xjtlu.edu.cn/dom?dom_code=FTA)のゲスト講義に招待する
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単純に面白かった、知的に影響を受けた近刊の著者に感想メールを送る
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海外大学の中国キャンパスにいる近接分野の研究者に挨拶する(こんな環境初めてなので不安です、現地の生活と教育はどんな感じですか?等々)
当然、セミナーや講義に招待するのが最も話が弾むのだが、意外にも(2), (3)のような雑談から発展して、顔合わせに至る機会も何度かあり、こういう「リモートでもできる社交」を自分から切り出すことの可能性を感じた。
研究と教育に関してはあまり進展がない1ヶ月だった。授業は大体回るようになってきたし、遠隔講義ながらオフィスアワーやメールフィードバックを通じて学生との良好な関係も築けてきた手応えがある。研究に関しては、博論を切り抜いた論文が二本R&Rに回り、カルスタの有名ジャーナルで査読を行う経験があったが、まだまだ目覚ましい成果に繋がっていない感触がある。
ロンドン大学での就職面接も、自分の未熟さや実力不足を感じる機会となった。
自分が評価される軸はやはり「将来性」で、それも時間と共に失われるものだから、その代わりになる実力と実績を早く身に付けたい。
焦る必要はないが、もっと頑張って、突き抜けたい。