留学後にも出来るネットワーキング?:論文抜き刷り営業回り始めました

以前の記事でも述べたように、「論文の抜き刷り」を読んでほしい研究者に送りつけることは、有益らしい。

 

yurimangasukisuki.hatenablog.com

 

ということで、自分も早速初めて見た。手元にあるワーキングペーパーと刊行論文、そして昨日提出したばかりの博士論文を、「研究を進めていく上で大きな影響を受けた先行研究の著者」にメールで送り始めた。

まだ送ったメールは10通にも満たないが、この抜き刷り営業は思った以上に感触が良い。具体的な成果として、

(1)初めて話す研究者とオンラインで顔合わせ(30-60分程度)を3回行う機会に恵まれ、

(2)見てもらった論文の内容について、2つの大学でセミナー報告を行うことになり(うち一つは非常勤先として狙っている英大学中国キャンパス)、

(3)ワーキングペーパーの一つを海外出版社の論文集に寄稿することになった。

率直な実感として、同じ研究者同士、思った以上に相手は自分と会ってくれるし、論文を読んでくれるし、話を進めてくれると感じた。とはいえ、博論を書き上げ、博士号を取得して、手元に幅広いテーマに関する「抜き刷り」があるからこそ、今のような活動が出来ているのだと思う。そう考えると、良いタイミングで始めたのかもしれない。

 

この抜き刷り営業の派生形として、

(1)特に面白かった論文の著者をセミナー・ゲスト講義に招待するメール 

(2)論文の著者に対する「勉強になりました、ありがとう」感想メール

 

を送っており、こちらも感触は悪くない。King's College Londonで築き上げてきたセミナーシリーズ、自分が担当する大学院講義など、「人を呼べる場」を持っているとこうした活動も行いやすい。

中心から離れた場所にいても、出来ることはまだまだあると信じたい。