初授業がやっと終わった

6月の末日に、所属学科の全教員と外部の審査員(今回はリヴァプールバーミンガムの大学から)が一堂に集う会合があった。

自分は趣旨もよくわからずリモートで参加したのだが、今学期の全授業について、学生評価と採点結果を3時間かけてつぶさに検討していく、なかなかに重たい会議だった。

採点結果については事前に大学外部の審査員から講評を得て、それに対してどのように対応するか小作文を提出しており、それを元に検討が行われた。

こうした手続きを「評価のための評価」「ブルシットジョブ」と感じることも将来は起こりうるのかもしれないが、やはり新任教員としては学ぶところが多く、授業内容や授業評価に対して、外部の目が入るとかえって安心するくらいで、むしろ有難い制度だった。

また、他の教員や授業がどう回っているのか知る機会はあまりなかったため、今回の集まりはなかなか新鮮だった。

自分の担当授業については、学生による授業評価アンケートの結果が相当に良かったため、強気で臨めたし、ビザ申請の遅れに伴う渡航の遅延についても、大学・上司からせっつかれることはなくなった。やはり、結果を出せば交渉力と自信がつくのは、研究も教育も一緒だと感じるところ。

余談だが、割と重要な本会議だが、教員の多くは欧州でのフィールド調査や休暇に入っているため、リモート参加の教員がそれなりにいた。長期休暇はがっつり休む、という大学の労働環境が窺われて、安心した。