海外気分

2019年1月。イギリスに着いて真っ先に向かったのが大学の真隣にあるWaterloo Bridgeで、そこから見える景色に思わずガッツポーズを取ってしまった。

それ以来、ロンドンでの三年間、テムズ川の橋を渡って散歩や通学をする時間がずっと好きだった。

 

そして今、タクシーに乗って湖を通過するときが蘇州で一番好きな時間である。中国はとにかくタクシーが安く、普段使いするようになっており、それが貧乏留学時代との対比を強く意識させるというか、「あそこからよくここまで来れたものだ」と率直に思う。

水を媒介に、二つの都市に関する記憶と感傷が接続され、いつもしみじみとした気持ちになる。風通しの良い水辺で過ごす境遇に恵まれ、幸せに思う。